怪獣ガレージキット造形記録

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zoom RSS 過去の遍歴と怪獣造型について

<<   作成日時 : 2007/10/27 13:56   >>

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最近記事が、怪獣フィギュア造型から離れつつありますが、今回は過去の遍歴と怪獣造型について長々と書いてしまいました、すいません(^_^;)

まだ20代の頃、マーメイドをやめてから、ジュエリー職人の世界に入ったのは、ワックス原型に興味があったからです。
物は小さいですが、ジュエリー製作にもワックスを使った造型の世界があり、そのスキルを学びたかったのです。

そして、求人広告を見てワックス原型もやってる工房に入りました。
職人の親方に私のワックス原型に対する思いとマーメイドの事を伝えたところ、紙粘土で20pぐらいの竜を作ってくれと頼まれたり、ワックス原型をやらせてもらいました。

がっ、世の中そんなに甘くはないと言いますか、お金になる訳でもないそれらの造型は始めのころだけで、貴金属加工の方の仕事にどっぷりと浸かってしまいました。

以来15年ぐらいジュエリーの世界で働いてましたが、やはり私の造型に対する興味は消えることはなく、時々仕事以外に作品を作ってたのが、ここのところ続いて書いている作品です。

それらは貴金属加工と私の造型に対する興味とが、混じり合った物ばかりですが、何か面白い物が作れないかというチャレンジでした。

なんとその間は、怪獣造型には興味を無くしていたのです。
何故なら怪獣造型は、所詮レプリカでしかないからです。
人が作ったものをまた作るだけじゃんという考えが、頭の中に定着してしまっていたのです。

途中マーミットの赤松さんからまた怪獣造型やってみないか?とお誘いを頂いた時もその考えを伝えて断りました。

その後、マーミットさんとお付き合いさせて頂くことになったのは、 マーミット ギミックシルバーリング エイリアン パート1 で書いてますので、省略します。

最初の頃、正直言ってレプリカでしかない怪獣造型を始めたのは仕事だからでした。
作る物もセミリアルの怪獣達ですので、リアル造型とは少し違います。

何体もセミリアルの怪獣を作ってるうちに、どーしてもリアルをやりたいという欲求がたまっていき、そこにガイガンの依頼が来たのです。

それからのはこのブログで紹介してきた訳ですが、リアル造型は、まさに究極のレプリカの追求が目標という事になる訳です。

ところが私は今、怪獣造型に熱中してしまっているのです?
毎日所詮レプリカでしかない物に食い付いて七転八倒しながら造型しているのは、何故?
仕事だから?

その理由の一つは、本物の魅力であることは確かでしょう。
映像の中でしか存在しないそれも架空の立体物。
それが、立体になって手元にあるということは、ある意味強烈なインパクトを、それを見る人に与えると思います。
世間的に需要と供給のバランスがありますので、その本物の魅力の為に、それの模型が商売として成り立つわけですが、それを作ってる私もその本物の魅力に取り付かれたようです(*^_^*)

その本物の「造型」もその理由の一つです。
成田、高山造型をはじめ何人もの秀逸なクリエイターが生み出したそのデザインから造型は、それを模倣するのに十分な価値があると思います。
作るたびにその造型の深さ故に、感動を与えてくれます。

理由はまだあります、ガレージキットやソフビで、いろいろな人が造型していますが、同じキャラクターを作っているのに、受ける感覚が違うのは、何故か?
作る人によってそのバランス感覚や格好良さ、押さえるところが違う為に、出来上がった原型は、同じキャラクターでもまた別の良さがあると思います。
もちろんそのキャラクターのイメージから外れてしまうのは良くないのですが、その範囲がもっとも広いのが玩具とかになるのでしょうか?

また自分が作った物を後から見ると直したいところが、だんだん増えていきます。
要するにまだまだ完成ではないのです。
がっ、しかしそれを仕事として続ける為には、どこかでピリオドを打たなければなりません。
そうやって商品化されていくわけですが、改修版とかの依頼があると嬉しかったりするのは、そのもやもやを少しでも発散出来るからなんでしょうね(^_^;)

私は仕事としてこの怪獣造型をさせてもらっていて偉そうな事言えない立場ですが、もの作りに対するモチベーションは、金儲けだけでは良い物は作れないんじゃないかと思います。
もちろんお金にならないと続けるのは困難ですので、結果としては仕事になるのですが、その物に対する見方、感じ方、格好良さ、情念などさまざまな原型師の思いが、生み出す怪獣は、本物から一歩離れた別の領域なのかもしれません。

これからも、私は怪獣造型を仕事として、やっていける事を節に願う今日この頃です(^o^)







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コメント(11件)

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それでもう充分です!(感動)
いつまでも、そのスピリットに触れさせてくる作品を、是非!(嬉)
Bird
2007/10/27 14:36
…凄い(T_T)そんな経緯があったんですね。赤松サン粘って説き伏せてくれてありがとうです、何より浅川サンが再度?怪獣造形に興味を持ってくれて嬉しいです。怪獣以外の記事も毎回読ませて頂き、感心させてもらってます(^^; PS:この前話した中学のコにゴドラ星人を見せびらかしてやろうと思います♪今からバイトしても遅いなぁ…残念だったなぁ♪みたく( -_-) ☆キラーン
ムルチ
2007/10/27 19:51
Bird様 ありがとうございます。短い文面ながらも強烈な情念が伝わってきました。今後ともよろしくお願いいたします(^_^)
asu01piro
2007/10/27 20:13
浅川さんのお話感動しました
怪獣は着ぐるみという造形物ではありますが、映像の中ではもちろん生命を持った巨大生物です。カメラアングルやライティング、演出方法によって命を吹き込まれています
私たちが小さい頃怪獣に夢中になれたのはあの圧倒的な存在感、強大な力に憧れたからでしょう
それは決して着ぐるみという認識ではありません
大きくなってもその思い絶ちがたく今でも怪獣たちに囲まれたときに一番ホッとできます
そんな時間を私たちに与えてくださるのが原型師さんです。
原型師さんご自身も怪獣に対する思いは違うと思います。ですからその手で再現された怪獣は原型師さん個々の思い入れが具現化したものですから、それぞれ微妙に個性が現れるのでしょうね。それは原型師さんの鍛錬された表現技法の差かもしれません
ですから答えは存在しないのが真実だと思います
原型師さんの情熱、思い入れが伝わってくるような作品は心に残ります
浅川さんガンバッテくださいネ!
これからもいちファンとしてすばらしい作品見せていただきたく思いまっす。めっちゃ期待しておりマッス(*^_^*)


フクロムシ
2007/10/27 20:17
ムルチ様 毎度どうもです!赤松さんからお誘いいただいたのは、一回だけでした(^o^)ムルチさんもいつも見ていただきコメントしていただいてありがとうございます。中学生の子には、私の作った怪獣の前に本物の映像のすばらしさも教えて頂ければ、次世代の怪獣マニアになっていくのかなぁ〜ナンテ(^_^)
asu01piro
2007/10/27 20:24
フクロムシ様 さすがにあれだけの怪獣達の世界を築き上げてるだけの事があって、一味違いますね〜(^O^)
そう言えば、子供の頃見たあの怪獣達は、着ぐるみじゃなかったですね〜だからあれだけ感情移入できたんでしょうか。でも何故、怖くて強い怪獣達なのにそれを見ている子供の私は、ウキウキだったのでしょうか?ウルトラマンとかは、正義の味方だから怪獣をやっつけてくれますので、大ファンでしたが、やられる怪獣も好きでしたし、正義の味方が出てこない東宝の怪獣映画の怪獣もホント大ファンでした。
私が思うに、映画の終わったあと、いつも「凄かった、格好良かった、無事で良かった」みたいに、なにげにハッピーエンドか、それに近い終わり方だった様な気がして、後味が良かったなぁ〜悲しい終わり方のはあったかもしれませんが、残酷なシーンは少なかったし‥怪獣造型も気持ち悪いのは少なかったし‥とにかく、作り手の方々が、超えてはいけない領域の暗黙の了解みたいなものがあったのでしょうか。
フクロムシさんの原型師に対する見方、一原型師として励まされました、ありがとうございます。
今後ともよろしくお願いします(^_^)v
asu01piro
2007/10/27 21:26
最近、マーメイドの東宝フランケンの原型は、浅川さんが、製作したと知りました。
自分個人としては、それを超えたものは、ないと思って
います。
それは、いいとして、リアル怪獣造型に、もどって
きてもらって、よかったなと、思います。
これからも、いいものを、製作していってほしいと
思います。
まだ、残念ながら、製品は、買う機会にめぐまれていませんが、ギルガラスは、ぜひと思っています。
あれは怪人か(苦笑)
メカゴジラ
2007/10/28 06:33
なんか同じ怪獣を作られた原型師さん同士って、同じ山を登ったことがある仲間みたいなつながりがあるように思ってしまいます。「あの峰は大変だった」みたいに、「あのシワは大変だった」みたいな。経験者しか分からない境地があられるような感じでしょうか。
あと、登ろうとする山の選択が、原型師さんによってどこか似てるような気もします。比較的簡単に造型できそうな、筑波山クラスの怪獣ではなくて、誰もまだ作っていないとか、やったらやったでデカくなりそうとか、うかつに手を出せない人気怪獣といったエベレストクラスの怪獣を目指すとか(^^)。
そんな連帯がありつつ、お互いの腕を認め合っているからでしょうか。原型師の皆様って、ライバルでありながらも、互いをリスペクストされていて、スゴイいい関係だなぁと思います。なんか昔の剣豪みたいでカッコイイですよね。初対面でも「オヌシの噂聞いておるぞ」みたいな。
G作品
2007/10/28 16:00
すいません、長くなってしまいまして(^_^.)

怪獣ガレキの造型は、高いレベルでぬいぐるみをトレースすることは、必須になってきてますよね。そんな中で、ポーズとか造型のタッチといったアプローチで、原型師さんの個性や、ぬいぐるみそのままなんだけど、トレースを超えて「作品」になっているものが増えてきているように思います。
浅川さんの作品はまさにその筆頭ですよね。やっぱりマーミットさんという、毎回ホビー誌に載るメーカーさんが、浅川さん原型の高次元な作品を発表すると、世間の認識が新たになって、それは良いことだと思います。
これからも怪獣ファンのド肝をぬく素晴らしい作品を何卒よろしくお願いいたしま〜す。
G作品
2007/10/28 16:01
メカゴジラ様 ありがとうございます。マーメイドの東宝フランケンは、私が作ってたのを大石さんにかなり直してもらってますので、原型制作は、マーメイドと思っていただければと思います。今後ギルガラス以外も是非お願いいたしちゃいますナンテ(^^)
asu01piro
2007/10/28 19:43
G作品様 なるほど、確かに今まで作ってきた怪獣を思い起こしてみると、高い山、低い山、うっそうと木の生い茂った山、土しかない山と、みんな違いましたね〜鬼門の違いみたいな。
他の原型師の人の作品からは、学ぶところ、感心するところ、知らなかった技術など結構ありますね。
キッチリ丁寧に造型されてる物は、見てて気持ちがいいものですが、作る方は大変なのをナマジ知っているので、「おっ〜ここよくやってるな〜すげ〜」などと叫んじゃったりすることは、よくあります。
剣豪のようにカッコよければ良いですが...斬られたりしなければいいですが(笑)まあ、やはり良きライバル的にお互い刺激しあって、スマートにいければ良いですよね!私がお会いしたことのある原型師の方達は、みなさんすごく気のいい方々でしたよ(^^)
いろいろお褒めいただいて、ありがとうございます。
赤松さんのもの作りに対する情熱は、半端じゃないと言いますか、やる時はやるみたいな、利益優先というよりは、思いいれや、遊び心優先みたいな気がします。
ド肝をぬきたいですね〜って、これはきっと原型師のみなさんも思ってることだと思います(^^)

asu01piro
2007/10/28 20:28

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